ブリュロ`brulot'はもともと「火船」のことです。 むかし海戦で、相手の船に火を放つ戦術の意味でした。
カフェ・ブリュロは
シナモン、クローブ、オレンジピールなどのスパイスを入れ、コニャックでフランベしたコーヒー。
アフターディナーをロマンティックに楽しんで・・・。
フランスの風
二十世紀のはじめ、フランスの社交界で流行した、優雅でエレガントなコーヒーの飲み方なのです。 ほんの少し薄暗い部屋、
コニャック一杯を入れて、静かに火をつけると、そこには美しい光景・・・拍手喝采です。
コーヒー豆の輸入量は世界一のニューオリンズ
フランスの社交界で流行したことのあるカフェ・ブリュロは海を越えて、今ではニューオリンズで好まれています。
ニューオーリンズ
アメリカ合衆国ルイジアナ州南部に位置する、州最大の都市。
長くフランス領ルイジアナの首府であり、今日まで独自の文化を伝えている。
フランス語名ヌーヴェル・オルレアンは「新たなるオルレアン」の意味で
市内のフレンチ・クオーターと呼ばれる地区には今なおフランス植民地時代の雰囲気を残している。
コーヒー豆の輸入量は世界一で、
ニューオリンズの市民一人あたりのコーヒー消費量は全米第2位とのことです。
スパイスが美味しさを・・・
カフェ・ブリュロのおいしさに、スパイス(香辛料)は欠かせません。
コーヒーとスパイスのブレンドが香りとコクを引き出しているのです。
香辛料
調味料の一種で、植物から採取され、調理の際に香りや辛味、色をだすもの。
食事をおいしくしたり、食欲を増進させたりします。
料理に香辛料を加えることにより、味に変化が生まれ、おいしく感じさせたり食欲を増進させる効果があります。
カフェ・ブリュロに欠かせないクローブ
クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では釘を意味する「丁香」「丁字」の文字があてられ
フランス語では釘を意味する Clou
と呼ばれ、英語の Clove もこれを語源としています。
非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もあります。
作り方
1 らせん状にむいたレモンの皮に、クローブの実をさします。
2 小鍋に砂糖、コンアントロー、コニャックを入れレモンの皮も加えて火にかけます。
3 火をつけてアルコール分を燃やし、熱いコーヒーを入れたカップに注ぎます。
4 シナモンスティックでかき混ぜて召し上がれ。
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