甘味との出会い
人類が初めて口にした甘味は天然の蜂蜜といわれています。
スペインのアラーニャにある約1万年前の洞窟壁画には、蜂に追われながらも木に登り、
蜂蜜を採取する人の絵が描かれています。
お砂糖がない時代から、人間の甘味に対する欲求は大変強いものであったことがうかがえます。
お砂糖の伝来
日本とお砂糖との関わりは、奈良時代後期、唐の鑑真和尚が日本にお砂糖を伝来したことから始まります。
正倉院の宝物「種種薬帖(756年)」には「蔗糖」(砂糖)が記されており、
お砂糖は長い間「薬」として珍重されてきました。
日本でお砂糖が作られるようになったのは、それから900年後、江戸時代になってからのことです。
サトウキビ
お砂糖の原料 お砂糖の原料は「サトウキビ」と「てん菜」で、
現在、世界で生産されるお砂糖の75%はサトウキビが原料です。
サトウキビは、熱帯、亜熱帯、日本では薩南諸島や沖縄などで栽培され、
サトウキビのしぼり汁から「原料糖」が作られます。
お砂糖の分類
お砂糖は、上白糖、三温糖、グラニュ糖など純度が高く幅広い用途に使える分蜜糖と、
黒砂糖のような蜜分を含む含蜜糖にわかれます。
上白糖は日本人好みのしっとりしたソフトな感じと風味が特徴で、
料理から菓子、飲み物まで使える万能選手。
三温糖は特有の風味があり甘さも強く感じることから、煮物や佃煮に使うとコクが出ます。
お砂糖は脳のエネルギー
脳の緊急にブドウ糖を必要とするとき、もっとも頼りになるのがお砂糖です。
脳のエネルギー源はブドウ糖だけで、しかも蓄積できる量はほんのわずかです。
お砂糖はごはんやパンに比べて消化吸収が速いので、すぐに脳にエネルギーを供給することができます。
お砂糖は人間の記憶力・集中力の増加、持続にも重要な役割を果たしているので、
仕事や勉強の合間に甘いものを一口食べると効果的です。
コーヒーとお砂糖
グラニュウ糖
さらさらとして、すっきりとした甘さはコーヒー・紅茶にも良く合います。
シュガーポッドに入れて、お洒落に演出してみるのもコーヒータイム。
グラニュー糖
角砂糖
純白なグラニュー糖などに濃厚糖液を加えて一定の角型に圧縮・乾燥させたもの。
1人分が可愛らしく包まれたものや、かわいい形のものなど、
添えて絵になる角砂糖も増えています。
角砂糖
ダイエット甘味料
ステピアなどを原料として精製された人口甘味料です。
カロリーが抑えられている点で人気がありますが、中には味にクセのあるものもあります。
ダイエット甘味科
ガムシロップ
いろいろな甘味料で新しい味わいに出会えるかもしれません。
ガムシロップ
コーヒーシュガー
氷砂糖の一種でカラメル溶液を加えて茶褐色に着色した小粒の砂糖。
ゆるやかに溶けていくため、飲んでいるときに甘さが変化します。
コーヒーシュガー
はちみつや黒砂糖
黒砂糖やハチミツなどは、それらの独特の香りと味を楽しんだり、健康にもよいでしょう。
ハチミツ
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