カリブ海に浮かぶ島国ジャマイカ。 ジャマイカとは、先住民族のアラワクインディアンが『Xaymaca』(ザイマカ)[森と水の大地]
と呼んでいたことに由来するそうです。
カリブ海に浮かぶジャマイカ島は小さな島ですが、
世界中のコーヒーマニアから高品質コーヒーの産地として知られています。
その中でも最高品質とされるのがブルーマウンテン地区で栽培されたコーヒー。
これがブルーマウンテン・コーヒーです。
ブルーマウンテンコーヒーは良質の香りと調和の取れた味わい、 希少価値の高さから、日本でもっとも有名なブランドになっています。
繊細で豊かな香りと透き通った甘み、
クリアな酸味とのバランスがとれた、あっさりとした上品な味わいのコーヒーです。
ジャマイカにコーヒーが持ち込まれたのは、1728年のことです。 当時の総督ニコラス・ローズ卿がフランス領マルチニークから輸入した7本の苗木を
ブルーマウンテン地区に植えたのが始まりです。 ブルーマウンテンは標高2,256mのブルーマウンテンピークを中心とした山脈で、
山麓の標高800m〜1,200mにブルーマウンテン地区があり、
ジャマイカの法律で定められた地区でとれるコーヒーだけが「ブルーマウンテン」の称号を与えられます。
ブルーマウンテン地区以外で産出されたコーヒーは、ハイマウンテン、プライムウォッシュトとよんで区別されています。
カリブ海からの湿った空気が山肌にあたり、ブルーマウンテンミストと呼ばれる深い霧が発生します。この霧がコーヒーを強い日差しから守り、乾燥を防ぎます。
日中は30℃近く、夜間は15℃前後と気温の寒暖差が激しく、コーヒーの実を硬く引き締め、コクや甘さを生み出します。
この恵まれた自然環境に加え、厳しい品質管理規定がブルーマウンテンの優れた味覚を生み出しています。
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日本でのブルーマウンテン神話
ジャマイカ産コーヒーの95%は日本に輸出されています。 デパートや専門店などで通常のコーヒーより5〜6倍高い値段の超高級品として 陳列されています。 ところがブルーマウンテンは世界的にはメジャーなコーヒーではありません。
初めて日本に初輸入されたのは昭和11年ごろで、高額な取引だったようです。 量はわずかでしたが、高い値段で売るために考え付いたのが、 「英国王室御用達」というキャッチフレーズです。 当時ジャマイカは英領だったので、英国にコーヒーが渡り、 王様女王様が好んで飲んでいるのではないかと、創造をしたそうです。
ブルーマウンテンは輸入される豆のほとんどが麻の袋に入って輸入されてくるのに対し、
唯一木製の樽に入って、証明書つきで輸入されるほどの最高級品です。
ブルーマウンテンの特徴として、
香りが非常に高く、繊細な味であることが挙げられます。
気品あふれる香り、コク、しっとりとした甘みと、正にコーヒーの王様にふさわしい味わいです。
焙煎度合いは「ミディアムロースト」や「ハイロースト」が適しています。
一度はコーヒーの王様ブルーマウンテン通称‘’ブルマン‘’ を楽しんでみてはいかかですか
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