正式名称は「コーヒーノキ」
コーヒーの栽培は、コーヒー・ベルトと呼ばれる、赤道を中心に南北25度の地域で行われています。
アカネ科の常緑樹で、農園で栽培されているものの和名は「コーヒーノキ」。
野生のままで放置しておくと10mくらいまで成長しますが、
農園では収穫がしやすいように1.5〜2mほどに剪定されています。
コーヒーは温暖な気候を好みます。
平均気温は約20℃、年間降雨量は約1,500〜2,000mm、水はけがよく、
適度に日当たりの良いことが条件です。
霜と寒さが大の苦手である一方で、トラジャコーヒーのように、
標高の高い土地で栽培されたアラビカコーヒーは高品質と言われています。
コーヒーの木はアカネ科の常緑樹で、 ジャスミンのような香りを漂わせる 純白の小花が咲き、 サクランボに似た真っ赤な実がなります。 この実の種子がいわゆるコーヒー豆です。
☆コーヒーの木
うすい緑色の種子をまいてから実を結ぶまでは、 4〜5年かかります。そして収穫がはじまります。
☆白い花が咲く
植えつけてから2〜3年で美しい純白の花を 咲かせます。この花にはジャスミンに似た芳香があります。
花の命は短くわずか2〜3日でしぼみます。
花がしぼむと、間もなく小さな緑の実があらわれます。
だんだんに黄色に変わっていきます。
☆コーヒーチェリー(熟して赤くなる)
完熟すると真っ赤な実に変わります。 色・形ともサクランボに似ているところから、 コーヒーチェリーと呼ばれています。
☆収穫〜生豆
成熟した実を摘み取ります。 コーヒーの実から不要な果肉と内皮を取り除き、 種子(生豆)が取り出されます。
グリーンコーヒー
収穫されたチェリーは、生産される地域の気候風土や設備の状況によって
水洗式、非水洗式、半水洗式の各方法で精選されてグリーンコーヒーになります。
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水洗式(ウォッシュト)
収穫後、直ちにチェリーの脱肉を行い、パーチメントに残った果肉の一部(発酵や果肉臭の原因となる)を除去するため水槽で発酵させてからきれいな水で洗い、果肉を完全に除去して乾燥させる方法です。この様な精選工程がきちんと施されれば、品質に悪影響を与える果肉や未完熟豆などが除かれ、安定した、雑味の無い、クリーンなコーヒーになります。
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半水洗式(セミウォッシュト)
収穫後にチェリーを水洗式と同様脱肉し、水で簡単に洗い流してパーチメントを乾燥させる方法がセミウォッシュトの精選方法です。言い換えれば水洗式の発酵工程を除いたものがセミウォッシュトであるともいえます。
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非水洗式(アンウォッシュト)
収穫後に脱肉せずチェリーのまま乾燥させる方法で、果肉の甘みが種子(コーヒーになる部分)に移ると言われており、一般的には水洗式コーヒーとは異なった柔らかな風味になります。
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