現在、世界中で飲まれているコーヒーの90パーセント近くを占めるのは、
学名 コヒア・アラビカ・L と言われる良質の酸性コーヒーです。
原産地はエチオピアで、アラビアのイエーメンを経て、熱帯各地に広まりました。
残りの十数パーセントは酸性でない、ロブスタ種やリベリカ種などです。
アラビカ種
原産国はエチオピアで、味、香りとも優れ、コーヒーの全生産量の約80〜90%を占めています。 海抜800〜2000mの高地と18〜25(平均21度前後)度の気温が最適で、多雨でも少雨でもない気候、水はけの良い傾斜地での栽培に適しています。
高品質で比較的高収量で、世界のコーヒー生産において主流となっていますが、高温多湿の環境には適応せず、霜害に弱く、乾燥にも弱いのが難点です。
レギュラーコーヒーに最も多く使用されている品種で、香り高い酸味と風味が特徴です。
ロブスタ種 アフリカのコンゴが原産地で、海抜海抜200〜800mの低地・傾斜地の栽培されている品種です。 環境への応性が強く、栽培しやすい低地向きです。リベリカ種より小さく、アラビカ種と同大。 葉、樹木ともアラビカ種より大きいが、果実はやや小さいく、アラビカ種と比較すると、病気に強い品種とされていますが、味、香り共にアラビカ種よりも劣るという評価です。
焙煎度合いによってロブスタ種ならではの美味しさを味わう事が出来ます。
一般的にはインスタントコーヒー、缶コーヒー等に多く使用されています。
リベリカ種 アフリカのリベリアを原産地とし、ロブスタ種よりも低地で平地での栽培に適しています。 生育旺盛で環境適応性が十分あり根が深いと言う事もあり雨の少なさにも強く、害虫病にも強いのですが、除去作業に手間がかかり収穫も長い年月を必要としているため、あまり人気の無い品種となっています。 味、香り共にアラビカ種より劣っているとの評価です
世界のコーヒー全生産量の約1%程度の生産量となっています。自国消費の他、ヨーロッパ向けの品種で日本ではあまりなじみがありません。苦味が強い品種です。
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