チコリー コーヒー

チコリ コーヒー

チコリーコーヒー

身体をいたわるハーブコーヒー
チコリコーヒーはチコリの根を乾燥・焙煎・ドリップして作ります。

肝臓の友達
チコリとは昔から体にやさしい食用植物として知られ、
ヨーロッパでは身体をいたわるハーブ野菜として愛用されていました。
チコリコーヒーはチコリの根を挽き、焙煎したものがブレンドされており、高い香りと深いコクを引き出しています。



今も昔も人々に人気のコーヒー

チコリコーヒーは第二次大戦時、戦争により生産地からコーヒー豆が
輸入されないヨーロッパでコ代用コーヒーとして広く飲まれていました。
今でもフランスでは朝食にチコリ・コーヒーを本物のコーヒー代わりに飲んでいる人も多く
広く愛用されています。

昔、ヨーロッパなどではコーヒー豆は自国ではまだ栽培することができませんでした。
1736年昔のドイツで、コーヒーの生豆を購入するために外貨が国外へ流出することに悩まされた国王が、
コーヒーの消費を減らす策としてお医者さんなどを通してコーヒーは体に悪い飲み物だ!と噂を流し、
最終的にはコーヒー禁止令まででてしまいました。
王室以外での焙煎を禁止したりと一般市民には手の届かない飲み物となってしまいました。
どうしてもコーヒー飲みたい人たちは、コーヒーの代用として、チコリコーヒーを作りました。
また、長崎の出島に取り残されたオランダ人がチコリで代用のコーヒーを作ったという話もあります。
 

チコリコーヒー

 
 
 
チコリ
 
帝政ローマ時代のギリシャ人医学者ガレヌスが「肝臓の友達」と呼んだと言われるように、
チコリは種、葉、花、そして根の全てにその薬効が認められ健康野菜として古くから食用され、
健康促進や病気の予防、改善に利用されてきました。

その機能性の最も重要な成分がイヌリンです。
イヌリンは水溶性食物繊維でかつオリゴ糖として機能し腸内環境改善、ビフィズス菌増殖促進、ミネラル類の吸収促進、血糖値の上昇抑制、
血中脂質の低減等多くの機能が認められています。
さらにチコリには各種アミノ酸、ミネラル類、特にカリウムが豊富に含まれています。

カリウムには血圧を下げる、筋肉や心筋の活動を正常に保つ、利尿・緩下作用(便秘に働きかける)が認められています。

 
チコリの花
目の覚めるようなパープリッシュルーがカラー。
直立した花茎に、次々と花を咲かせます。
ただ、草丈が1mほどになり、風に倒れやすい。
 
チコリで健康
チコリは英語で「エンダイブ」、フランス語で「アンディーブ」といい
原産地は北ヨーロッパで、キク科の多年草。和名が「菊苦菜(きくにがな)」。
古代ローマ時代から野菜として栽培されてきて、ヨーロッパの人たちにはなじみ深い野菜です。
食べるのは、この“軟白葉”で若いうちに収穫する部分で、
健康的効果が注目されているのは“根っこ”の部分です。
 
チコリコーヒーとしてヨーロッパでは、利尿効果や強壮効果のほか、
肝臓疾患やリウマチ、痛風、便秘の“特効薬”としてよく知られている。
このチコリコーヒーが近年注目されるようになってきました。
 
理由は含有している水溶性植物繊維「イヌリン」です。
健康食品の世界ではイヌリンを“天然のインスリン”と呼びます。
血糖値を下げる作用に優れ、糖尿病の改善に役立つことが期待きます。
多くの野菜や果物がイヌリンを含有していますが、特に多いのがニンニク、ニラ、タマネギ。
その中でもチコリの含有量は群を抜いています。
 
チコリコーヒーは、チコリの根っこを“コーヒー”に加工するため、乾燥、焙煎を行い、熱湯で煮出します。
この工程でイヌリンの一部が化学変化を起こして「チコリオリゴ糖」となります。
イヌリン自体は大腸に入ってやっと発酵しますが、
チコリオリゴ糖は大腸に入るとすぐに入り口付近で発酵を始めます。
これらイヌリンとチコリオリゴ糖の約4割が「バイオマス(微生物エネルギー源)」に変化します。
腸内でバイオマスが発生すると、ビフィズス菌やラクトバチルス菌といった“良性菌”が増加する一方で、
大腸菌やリステリア菌、サルモネラ菌などの“病原性菌”が死にます。
結果、腸内バランスが正常化するのです。
健康維持に役立ったり、便秘を予防したり、コレステロールを減少したり、という効果を上げ
さらに、最近の研究によれば、イヌリンとチコリオリゴ糖が発酵していく過程で、
大腸全体の酸性度が下がっていき、腸内でのカルシウムの吸収が促進されます。
糖尿病について
イヌリンとチコリオリゴ糖は、腸内での糖質の吸収を抑えることから、
食後の血糖値の上昇を遅らせたり、膵臓(すいぞう)からのインスリンの分泌量を
節約して膵臓機能を休ませることにより、糖尿病の改善をはかったり予防したりすることができます。

フランスでは今、チコリを乳幼児からお年寄り、妊産婦の方への身体に良い飲み物として好まれています。
濃く出せばコーヒー(チコリ・コーヒー)、薄く出していく従って紅茶、お茶、麦茶のように楽しめます。
ミルクや豆乳ととても相性の良い飲み物です。



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