マザグランとは、フランス語で 「冷やしコーヒー」 と言う意味です。
マザグランはアルジェリアの地名で、1840年のここでの戦闘により伝えられたグラスに入れたコーヒーの名前になりました。
一般的には、冷ましコーヒーを指すようですが、熱いものも、ブランデーを入れたものもあります。
コーヒーの呼称としては、今ではあまり使われていないようです。
マザグランコーヒーをいれる逆三角錐形の足つきのグラスのこともマザグランと呼びます。
マザグラン Mazagran はアルジェリアの町の名前です。
この町では、水で薄めたコーヒー『カセーレジョール』を飲む習慣があったといいます。
このコーヒーがフランスに伝えられ、やがて世界中に拡ったのでしょう。
むかしフランスにはアイス・コーヒーを飲む習慣はなく、アルジェリアでのその飲み方が珍らしかったものと思われます。 今はフランスでもアイス・コーヒーを飲むことがあります。“カフェ・グラッセ”といいます。
そういえば
ランボーに出てくる「マザグランコーヒー」
『大洪水のあと』より
「マザグラン・コーヒーが、喫茶店で湯気を立てた」
アルジェリア戦役の際、
マザグランの戦のときに飲み始められた。水あるいはブランデーを加えたコーヒー」と書かれてます。
マザグランはアイス・コーヒーといっても、最初はホットでコーヒ―を通常の三倍くらいの濃さでいれます。
また、焙煎度合いはやや強煎りにしますが、あまり強煎り過ぎても苦味ばかりが先走り、
感心しない味となってしまいますから、材料の良いものを選別することが大切です。
入れ方は自由ですが、アイスコーヒーといっても風味を落としてはいけません。
作り方
1.カップに砂糖を入れて、コーヒーを注ぎます。
2.鍋で温めた赤ワインを加えます。
3.レモンのスライスを浮かべて、シナモンスティックを添えます。
暖かいカクテルのような感じがしますね。
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