フィルターは不要でナベと火だけを使って簡単につくれます。
とろりとしたコクと濃厚な味わいで後味は意外にあっさりしています。
コーヒーの原点がここにあります。
イブリックと呼ばれる抽出器具で作ります。
ターキッシュコーヒーの歴史は古く、今から450年前にさかのぼります。
初めはトルコのイスタンブールで飲まれるようになり、そこから急速に広まっていったそうです。
イブリック(別名ジェズベ)と呼ばれるヒシャク型の小さな鍋と火を使って作り、
コーヒー粉も一緒に小さなカップに注ぐのが特徴。そのため少し粉っぽさも残ります。 ネルやペーパーフィルターに慣れている日本人には、全く別の飲み物のように感じるかも知れません。
ネル(布)でコーヒー粉をこすようになったのは、ターキッシュコーヒーが飲まれるようになってから、
100年以上も後のことだそうです。
ターキッシュコーヒーはネルドリップやペーパードリップよりもずっと歴史が古いということになります。
作り方
1 コーヒー豆をごく細挽き(パウダー状)にしてなべに入れ、砂糖・水も加えて混ぜる。
2 弱火にかけて、時々混ぜる。
3 「ふつふつ泡立ってきたら、火から離す」、これを3回繰り返したら、火からおろす。
4 上澄みをデミタスカップに静かに注ぐ。
ターキッシュコーヒーといえば、イブリックが一番と思われているかもしれませんが
ミルクパン(牛乳温め用の小鍋)でもできます。
美味しいターキッシュコーヒーにするなら、豆の鮮度が大事です。
いつ焙煎したか分からないような酸化した豆だと、当然後味も悪くなるからです。 特に、しっかり煮出す方法なので豆の品質には気をつけましょう。
本場トルコでは、ターキッシュコーヒーを飲み終わってからのコーヒー占いが一つの楽しみのようです。 飲み終わったカップにソーサをかぶせて、下の写真のようにひっくり返します。 カップが冷めたら元に戻し、コーヒー粉の様子から色々占います。
占い方は、色々あるようですがカップをひっくり返すのは共通のようです。 鳥の形だと心配事がなくなるとか、魚だと幸運に恵まれるとか、解釈も色々あるそうです。
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